小3・小4になっても九九があやしいとき
2年生で覚えた九九は、3年生からの計算でも使います。
どこで使うかを学習指導要領解説で確かめました。
九九は、3年生からの計算の土台
九九は2年生の内容ですが、学習指導要領解説は「以後の学年で取り扱う乗法や除法の計算の基盤となるもの」と書いています(紙面116)。3年生以降で九九を使う単元は、解説では次のように説明されています。
| 学年 | 単元 | 九九との関係(解説の記述) |
|---|---|---|
| 3年 | わり算 | 48÷6 や 13÷4 のような「乗法九九を1回用いて商を求めることができる計算」。商が2けたのわり算や小数のわり算のためにも必要(紙面148) |
| 3年 | かけ算の筆算(2・3けた × 1・2けた) | 「乗法九九などの基本的な計算を基にしてできる」。4年のわり算の筆算や5年の小数のかけ算・わり算に生かされる(紙面142) |
| 4年 | わり算の筆算 | 3年の「乗法九九を1回用いて商を求める計算」を受けて進む(紙面187) |
| 5年 | 倍数 | 九九の「8の段」の範囲をこえて、8の倍数が続いていくことを考える(紙面236) |
教科書会社2社(東京書籍・啓林館、令和6年度用)の計画でも、3年生の4月の最初の単元は九九・かけ算の振り返りで、そのあとにわり算が続きます。
かけ算とわり算は、つながっている
8歳の子どもを追跡した海外の研究では、かけ算で見られた答えやすさの違い(数が大きい式ほど答えにくい、など)と同じ種類の効果が、わり算でも見られました。著者らは、少なくとも幼い子どもでは、かけ算とわり算の記憶が強く結びついているという説明と合う、としています(De Brauwer & Fias 2009)。
海外の研究で、日本の唱える九九とは学び方が違います。また、ここで紹介した資料には「九九があやしいと、割合や中学の数学でつまずく」とまでは書かれていません。この記事でもそうは言いません。
まず、どの式があやしいかを確かめる
まず、どの式に答えられて、どの式で止まるかを確かめます。この記事の提案は、段の順に唱えてもらうのではなく、式をばらばらに出して答えてもらうことです。順に唱えると、前の式につられて答えが出ることがあるためです。なお、昭和22年度の学習指導要領(試案)にも、順に唱えるだけでなく「各段の九九を途中から順に,あるいは逆に唱える」練習が挙げられています。
止まった式は、学習指導要領解説のとおり、知っている式から作り直せます(入れかえる・ひとつ前の式に足す。くわしくは 九九の苦手な段)。
九九ガーデンで確かめる
九九ガーデンの「きょうの 10もん」は、段を混ぜて、同じ段がなるべく続かないように出します。答えは4つの中から選び、時間切れはありません。


- まちがえた式は、同じ回のうちにもう一度出ます(1つの式につき2回まで)。正解した式は、育ち具合に応じて次に出す予定日(翌日・3日後・7日後・14日後)を決めます。その回の問題が足りないときなどは、予定日より前に出ることもあります。
- 学年を選ぶ設定はありません。3年生以上でも、そのまま使えます。
- 記録はお使いの端末のブラウザの中にだけ保存されます。ログインはありません。
無料で遊べるのは 2・3・5 の段です。6・7・8・9の段(と1・4の段)は、保護者の方が ¥500(税込・買い切り)で開ける6段に入っています。購入前に、無料の段でお使いの端末で動くことをお確かめください。
2・3・5の段はブラウザでそのまま遊べます。ほかの6段は保護者の方が ¥500(税込・買い切り)で開けられます。
ほかのガイド
出典
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編』 PDF(紙面116・142・148・187・236)
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)』 PDF(算数 第2学年 紙面68・70、第3学年 紙面72)
- De Brauwer, J., & Fias, W. (2009). Developmental Psychology, 45(5), 1480–1496. doi:10.1037/a0015465
- 文部省『学習指導要領 算数科・数学科編(試案)』昭和22年度 第七章(国立教育政策研究所「学習指導要領データベース」 erid.nier.go.jp)
- 東京書籍・啓林館 令和6年度用 3年 年間指導計画
資料はすべて 2026年10月20日に確認しました。2026年10月20日 公開。